いつか新宿のセクキャバに行きたい俺が夢を叶えるまでの話

可愛い女の子

俺は、ある夢を持っている。それは、新宿セクキャバに行くことだ。俺は、詳しい場所は伏せるが、地方に住んでいていわゆる田舎モン。コンビニに行くのも一苦労だし、親が農家をやっているので、スーパーなんてものもほとんど利用しない。うちで採れた野菜と他の農家さんで採れた野菜を物々交換することもある。そんな田舎で育った俺が東京の新宿のセクキャバを利用するまでの話だ。

新宿に興味を持ったのは学生の時

そんな田舎でも、小さな電気屋さんというものは意外とあるもので、そこで俺は親に頼み込んで中古のPCを買ってもらった。自然はたくさんあるが、それ以外の娯楽はほとんどない暮らし。俺にとってPCは、宝箱そのものだった。だって、あの箱の中にいろんなものが詰まっている。夢が詰まっていると言っても過言ではない。

今でこそPCは、一家に一台とも言えるくらい普及しているが、当時はまだまだ珍しい時代だった。それから学校終わりには、ほとんど家に直帰してPCでいろいろ調べる毎日。俺は、高校を卒業したら東京に行きたいという気持ちを持っていた。だから必然的に調べることは、東京に関することだ。

どんな学校があるのかはもちろん、どんなカフェやレストランがあるのか。いろんなことを調べた。その中で特に興味を抱いたのが『新宿』という街だ。新宿は、テレビドラマなんかでも度々登場するエリアで、何となく『夜の世界ってかっこいい』というイメージを持っていた。

俺は、写真を撮ったり見たりするのも好きだったが、惹かれる写真はなぜかアンダーグラウンドな雰囲気が漂うものばかり。東京の新宿は、まさに思い描くイメージそのものだった。いつか夜の新宿の街を撮りたい。そう思っていた。

新宿には誘惑がたくさんあることを知る。

新宿に興味を抱いてからというものの、その街についていろいろ調べることとなる。新宿は、日本でも有数の歓楽街だ。俺を誘惑するには、PCの画面越しでも十分だった。その中で特に興味を寄せるワードがあった。『セクキャバ』だ。いかにも何だかいやらしい響きのこの言葉。思春期真っ盛りだった当時の俺は、興味を抱かないはずがなかった。この時点で深夜3時過ぎだったのをなぜか鮮明に覚えている。さすがに遅いとベッドに入るが、その日、セクキャバが一体何なのか考え、眠れる夜を過ごすことになる。

翌朝いつものように学校に行くが、頭にあるのはセクキャバのことばかり。学校が終わると同時に俺はすぐ帰って、セクキャバについて調べることにした。わからないから気になるのだ。だったら答えを見つければいい。そして俺は、知ったのだ。

セクキャバは、女の子のおっぱいを揉みながら、お酒を飲んだりおしゃべりしたりするところだと。しかし利用できる年齢には制限があった。当時、高校生だった俺には、当然まだ早い。

『高校を卒業したら、必ず東京の大学に行くぞ。』

その日から、俺の勉強漬けの毎日が始まる。

勉強漬けの毎日

授業中に新宿のセクキャバのことで頭をいっぱいにするような男だ。勉強漬けの毎日と言っても、そう簡単に知識が身につくわけではない。くだらない雑学なんかは、すぐに身につくのに、なぜ学校の勉強となるとこんなにも憂鬱な気持ちになるのか。

そんなある日、俺は運命的な出会いをすることになる。当時流行っていた掲示板で知り合ったある女性だ。年齢は、俺よりも上だった。確か23歳くらいだったか。当時は、彼女がすごく大人に思えたものだが、今振り返ってみると全然そんなことなかったんだなと思う。

だが彼女との出会いが、俺の勉強に対する気持ちを変えてくれた。もし合格して上京することになったら一緒に遊びに行こう。彼女は、そう言ってくれたのだ。ろくに友達とも遊ばず、PCばかり触っていた俺は、女性経験がなかった。そのくせPCでエロ動画を漁ったり、不要な夜のテクニックの知識を調べたりしていた。今思えば、高校三年間という青春の時間を無駄にしたことを後悔することもあるが……。

しかし何はともあれ、俺は彼女と出会って本当に勉強漬けになった。家族も心配したほどだ。しかしその努力の甲斐あってか、俺は無事に東京の大学へと進学することになる。

「これで新宿のセクキャバに行けるぞ!」

合格を喜ぶよりも、その時は、そんなバカみたいな気持ちで胸がいっぱいだった。